(岡山大学新着ニュース 2025 年 9 月 10 日より転載)
本学の理学部と工学部、総合技術部は 8 月 8 ~ 10 日の 3 日間、岡山タカシマヤで開催された「おもしろワクワク化学の世界―’25 岡山化学展」に出展しました。3 日間の来場者数は 2,086 人に達し、大盛況でした。
「おもしろワクワク化学の世界―’25 岡山化学展」は、さまざまな実験を通して化学について楽しみながら学んでもらおうというイベントで、県内の大学や企業が 14 ブースを出展しました。公益社団法人日本化学会中国四国支部が主催、岡山県教育委員会、岡山市教育委員会、県内の大学、放送局など本学を含め 12 の団体が後援。中四国各県で開催されており、岡山県での開催は 11 年ぶりです。
今回の開催は夏休み期間と重なったこともあり、会場は多くの来場者でにぎわいました。特に最終日には、開場から 1 時間も経たないうちに入場制限を設けるほどで、約 1 時間半にわたり入場待ちの列が続きました。会場では、14 ブース全てを回ってスタンプを集める子どもや、連日参加する家族の姿も見られ、化学の不思議を楽しく体験していました。
理学部は「見えないつぶつぶ大発見!分子模型を作ろう!!」、「水を吸うふしぎな粉を使って実験しよう」、「フシギ!かたまる水!ダイラタンシー体験」、「てのひらでシャボン玉を爆発させよう」の4テーマ、工学部は「プチっとふしぎ!カラフルいくらを作ってみよう!」、「お風呂でサイエンス!入浴剤を作ろう!」、「セロハンテープでキラキラかがやくミニステンドグラスを作ってみよう!」の 3 テーマ、総合技術部は「じわ~っとひろがる色のマジック!クロマトアートでしおり作り!」のテーマで出展しました。
担当した学術研究院環境生命自然科学学域の大久保貴広教授は「化学はわれわれの生活に最も密着した学問であるにもかかわらず、学校での勉強で嫌いになる子どもたちが多いのが現実。会場で実験をしている真剣なまなざしや、驚いたときの歓声を聞くと化学を純粋に楽しんでくれていることを実感できました。これを機会に一人でも多くの子どもたちが化学に興味をもってくれることを願っています」とコメント。また、総合技術部本部長である佐藤法仁副理事・副学長・上級 URA は「大久保教授をはじめ、関係の皆さまに厚く御礼申し上げます。総合技術部のみならず、本学の総力を合わせて化学が成すワクワクドキドキを伝えられたと思います。これからも、研究大学として化学の面白さをお伝えしていきます」と、今後の抱負も含めてコメントしました。
引き続き、地域中核・特色ある研究大学:岡山大学の取り組みにご期待ください。
山陽新聞 8 月 5 日 地方経済欄(p.7) 「化学の世界体験 8~10日催し」